BLUE's MEMO

趣味だったり、日々の生活だったり、いろいろメモっていきます。

【考察】「君の名は。」の流行にのっかりたい。

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はじめまして。
ぶるーろんと申します。


最近、インターネットを開くと、「君の名は」についての記事が多く出回っている。ニュースサイトやキュレーションサイト、個人ブログまで多岐にわたる。様々な人々が、「君の名は。」の流行にのっかろうと、評価であったり感想、考察に至るまでを発信している。とはいいつつも、記事のほとんどが、”興行収入○○億円突破”などの記録更新を記事化したに過ぎないものではあったりもする。

 

私は、そのブームにのっかりたい。

 

「○○が「君の名は」を解説する」的な記事が多い気がしませんか?

映画制作に関係ないし、専門家でもない、自称・評論家みたいな著名人たちはコメントを発信してほしくない。
いきなり結論である。

作品に対して、十人十色の感想を持つのは良いことだ。良い作品は、観るだけで学びが多い、そして色々と考えさせられる。そしてそれを、友人、知人、他人と共有したい、意見を交わしたいというのは自然発生する素敵な行為であると思う。しかしだ。普段そんなことしないのに、大ヒット作品がでて、流行ってるからって、急に評論家気取る人たちは何様だろうか。


「良かった」「面白かった」「可愛かった」「口噛み酒飲みたい」のような、ポジティブなものであれば何も異論はない。それは、前述したとおり、感想を共有したいっていう純粋な行為と受け止められる。そんな中で、なぜあそこまで批判をしたがるのか。ただの売名行為ではないのか。好きな女の子には、いじわるしちゃいたくなる的なやつなのか。

自称・評論家は、初心を取り戻してほしいのだ。初めて映画を見て感動した時のことを思い出してほしい。どんなに良い作品であっても、粗探しをすればきりがない。だから、良かったところを思い出として残しておく。それで、機会があれば友達とそんな話をする。著名人や有名ブロガーの人たちは、発信力があるのだから、それを真に受けて、「君の名はって駄作らしい」ってなってしまうのはとても悔しいと感じてしまうのだ。

もちろん、映画評論で生計を立てている方々は、何を言ってもいいと思う。映画の良い点、悪い点をその人の物差しで、相対的に、絶対的に評価することで、その評論家の価値が決まっていくのだから。私は、そんな評論家に便乗している人が許せないだけなのだ。

 

「君の名は」のヒットは誰が生み出したのか。

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先日のミュージックステーション上白石萌音さんのパフォーマンスには鳥肌が立った。このメガヒット作品の息はまだ続いているのか。なにがここまで長生きさせるのか。上白石さんの「なんでもないや」がそうであるように、「君の名は」のヒット要因はいくつもあると思われる。


今の世の中、どれだけ良い作品でも売れないことはある。
宣伝にかけた金額が大きいからといって、それだけ売れるわけではない。
SNSの口コミがすごかったとしても、それは実際には恣意的に生み出されたものだったりもする。
大ヒット作品を生み出すのに必要なのは、宣伝に多くの予算をつぎ込み、いかに上手にムーブメントを生み出せるか。という点である。
もちろん、内容の良さは不可欠である。

 

 


中には、自然発生したムーブメントもある。最近では「ピコ太郎」が、良い事例だ。「ピコ太郎」に関しては、有名な海外アーティストがSNSで発信したことに所以しており、自然発生ではないとの意見もあるが、私は恣意的な操作は一切ない事例ではないかと考える。そうでなければ、古坂大魔王氏のプロデュース力不足が目立つ結果にはならないであろう。もう少し、正体をばらすのを待っても良かったでのはないかと思う。

 

ぶるーろんの考える、「君の名は。」ヒットの要因

大きく3つの要因があると考える。
それは、公開前、公開後、そして作品の内容に関してである。

①公開前 | PRの方向性:新海誠ブランドの誇張

一番重要だと思うのが、宣伝活動が成功したことだ。近年、国内コンテンツの宣伝方法は、発売前にユーザーに消費させてしまうため、「あれ?まだ発売してなかったの?」的なことが多々ある。(原作を消費して満足してしまったり、違法アップロードを待っていたりと言った形)
そんな中で、「君の名は。」の宣伝活動は、上手にユーザーの興味を惹かせ、公開日をまだかまだかと待ち遠しくさせることに成功している。

インタビューや様々なパブリシティの効果で、新海誠作品・ブランドが、世の中で盛り上がっているような空気感を生みだし、元来一般受けするような作風ではなかった新海作品を、ポスト細田やポストジブリと売り込むことで、人々からの期待感を煽ることが出来た。

つまりは、世間が注目しているという空気感をつくりあげることに成功し、
「みんなが注目しているから、私も注目する!!」という、大衆心理を上手く動かすことができていたのだ。

 

 


②作品の魅力 | 5つの魅力のポイント

欠かせないのは、作品のクオリティである。もはや、コンテンツを消費することになれた現代人にとって、話題になるのは「最高にクオリティの高いもの」と「最高にクオリティが低いもの」のどちらかでしかない。たとえ、世間が注目しているという雰囲気、空気感があったところで、作品自体の質が低ければヒットはしない。

1.既存新海作風を見直し、プロデューサーやスタッフに恵まれた作品であること。
2.新海作品の特徴である、“美しい風景”の描写
3.RADWIMPSの楽曲提供⇒上白石萌音の美しい歌声も!?
4.キャラクターの魅力
5.巫女や神社などの、日本の伝統文化がストーリーの鍵を握っている点。

上記の5つのポイントが、「君の名は」をヒット作足らしめた要素であり、高いクオリティであるが所以の要素であると考える。

入れ替わりであったり、時間軸であったりと興味深い設定などもありましたが、それは作品の面白さポイントであり、ヒットの要因となった要素ではない。
前評判や期待感とのギャップが少ないまたは、空気感から生まれた根拠のない期待感を満たす作品の内容であったことだと考える。

 


③公開中 | SNS/口コミでの話題拡散

今の若者世代の需要に合致したのが三つめのポイントである。
そのために、SNSでの拡散などが進み、誰もが一度はどこかで評判を見る、聞く環境が出来上がっていた。

どんな点が、若者の心を掴んだかというと、10-30代男性が支持するセカイ系の世界観や設定を多く含んでいる作品である点。
しかし、今までの新海作品と違い、主人公がセカイ系的ヘタレ男子でなく、運命を変えていこうとする「リア充的」なキャラクターとして描かれている点が、本来のアニメファン層以外からも支持される要因となっている。

恣意的なものだと、前述はしたが、やはり口コミは偉大である。
普段アニメを馬鹿にするような友人も、推定5人くらいからお勧めされたら観に行っていた。笑
その口コミやSNS拡散の結果がどうなったかというと、

リピート客の増加
10-20代女性のファン化

につながっていった。
けいおん”や”まどマギ”のように、来場者にフィルムを配るようなリピーター施策はまったくやっていないのにもかかわらず、ここまでヒットが続いているのは、SNSやネットの情報に弱い(すいません。主観です。)10-20代の女性がファン層になったことが挙げられると考える。

 


つまるところが、コアアニメファン層や新海作品ファン層だけでない、幅広いファン層を獲得したことが、現在進行形でのヒットの要因になっていると考えられる。


以上が、ぶるーろんが流行にのっかり、ちょっと考えてみた「君の名は」ヒットの要因である。